前回、オール電化のメリットについてお話ししましたが、今回はデメリットについてです。
オール電化住宅の基本的な仕組みというのは、深夜の電気料金が安い時間帯にお湯を沸かしてタンクに保存しておき、昼間や夜にお湯を使うときは、タンクに貯めたお湯と水を混ぜて使うという仕組みになっています。
そのため、電気料金はオール電化専用の電気料金となり、デメリットとしては昼間の電気代は高く、深夜の電気代は安いという料金プランになります。
オール電化住宅は昔からありましたが、オール電化住宅を一気に普及させたのが、『エコキュート』という設備でした。
深夜は割安ですので、深夜に使うことが多い方だと節約になります。
しかし専業主婦など、昼間家にいて家事をすることが多い方には、むしろ電気代が高くなるかもしれません。
二つ目は、キッチンです。
オール電化はIHクッキングヒーターを採用するため、IH専用に調理器具が限定されます。
今までガスでIHに乗り換える際は、新たな調理器具に一新しなければならないですので、注意が必要です。
オール電化住宅の場合、当然ながらガスコンロが使用できないため、IH調理器というものを使用します。
これは日本語で電磁調理器という言葉通り電磁で鍋を発熱させるものなのですが、その言葉通り『磁石に反応するもの』しか温める事ができません。
純粋なアルミ鍋や鍋の定番である土鍋は、IH調理器では使えないのです。
ですので、土鍋を使用したい場合はカセットコンロや、IH専用の卓上プレートを購入する必要が出てきます。
三つ目は、費用です。
オール電化は、設置コストが高額ですので、家を買う費用に加えてオール電化導入費用、さらにIH専用の調理器具の購入費用など、家計を圧迫することも考えられます。
オール電化の設備費は決して安くなく、ざっと安いほうで80万円程度です。
お金持ちでない限り、やはり安くない費用はオール電化のデメリットの一つだと言えます。
四つ目は停電です。
停電すると、家の中の機能が停止してしまうため、電気、ガス併用よりも困るかもしれません。
また、ガスコンロを使用しないことにより『火が熱いもの・危険なもの』という子供への教育意識を植え付けることが難しくなります。
情操教育としての『家庭内の火』がなくなることがデメリットとなり得る事もあるかもしれません。
いかがでしたか?
二回に渡ってオール電化についてお伝えしてきましたが、一概にオール電化は良いかどうかの断定は出来ません。
オール電化を導入するべきかは、ご家庭の状況によりますので、自分達はオール電化に向いているのか、そうでないのかを十分検討した上で導入してください。
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