昔から日本人にとって畳のある和室はこころが穏やかになる空間として利用されてきましたが、近年ではこのような流れも変わってきたように感じています。
和室の数も年々減少傾向が鮮明になってきています。
その原因は簡単に言えば、ライフスタイルの変化ということに尽きると思います。
西洋的なライフスタイルを取り入れた住宅が増えるにつれ、和室を必要としない若い年代の人が増えていると考えることができます。
畳の部屋にした場合でも、昔のようなスタイルではなく半畳でヘリのない琉球畳などを使った部屋や、畳スペースをリビング等の一部として作ったモダンな和風が今では流行ですよね。
床の間もあまり見かけません。
核家族化が進み、仏壇を置かなくなった家庭も大きくは無いけれど一因でもあるようです。
今では『リビング仏壇』という名のリビングに置いても違和感のないオシャレな仏壇が沢山出てきているのも和室離れを加速してしまうのでしょうか?
また和室の取り入れ方にもよりますが、取り入れるのは費用の面でも少し高価になることも、和室の減少傾向を強めている原因なのかもしれません。
実際に室内のインテリアを考えたときも、和室は洋室に比べると家具を設置しにくいといったデメリットもあります。
畳の部屋にベッドやソファ等の家具は入れ難いですよね。
そういった面からも、居住者側も畳の部屋をあまり望まなくなったのかもしれません。
全室フローリングで育った子ども達は、和室畳の掃除の仕方をレクチャーされず『お茶の出がらしを撒いて~』
なんて言ったら、きっとビックリすることでしょう( *´艸`)
そんな時代が来るなんて江戸時代にでは全く予想もつかないことだったに違いない。
『畳の上で死ぬ』という言葉はまだ生きているのでしょうか?
同じ日本人としては日本の象徴でもある和室の減少傾向はなんとなくさびしい感じもしますが、これはライフスタイルの変化からくるもので当面はこの流れは変わらないように思われます。
時代の流れを受けて、畳職人の減少も気になる所ではありますが、半分畳で育った畳好きの私としましては畳がなくならないことを切に願う者の一人であります。
子どもの時におじいちゃん家で見慣れた掛け軸や香炉、変なたぬきの置物・・・
和室あるあるです^^
もちろんですが、和室には和室のよさがありますのでこれから、あたらしい物件を探している方は、自分のライフスタイルをしっかりと見定めた上で納得のいく物件探しをしてください。
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