鉄骨には、軽量鉄骨、重量鉄骨という2つの種類があります。
今回は、その2つのうちの重量鉄骨の工法についてご説明させていただきます。
まず、工法の一つとして、重量鉄骨ラーメン工法という工法があります。
このラーメン工法というのは軽量鉄骨でもありましたが、シンプルな構造の為、組み立て精度が高く、品質が均一であることが特徴となります。
ラーメン構造は柱と梁を完全に固定しているので、頑丈な重量鉄骨の方がお勧めということです。
高層の建築物でも使用されることから、その構造的な安全性は比較的高いと言えます。
住宅ですと3階建てで、縦長のような比較的バランスのとりにくい形状で採用される場合が多くなります。
一般的には、重量鉄骨の値段は高いため住宅では必要とされない限り、あまり採用しません。
重量鉄骨工法の設計上の特徴としましては、重量鉄骨工法は広い空間を再現する事が出来るため、間取りの自由度が高いという事が上げられます。
一階を店舗にしたり、倉庫にしたり、駐車場のみのスペースとする場合などに採用されます。
又、重量鉄骨工法の施工上の大きな特徴を上げますと、住宅を建てる建築現場で「溶接」を行う事です。
柱と梁を結ぶような溶接は特に重要な箇所なので、溶接不良などを起こさないよう熟練の職人が行う事が適切です。
(溶接に関しては、その重要度から溶接を行うための資格が設けられているほどです。)
また、重量鉄骨ユニット工法という工法もあります。
これも軽量鉄骨ユニット工法と施工工程もほとんど変わりなく、鉄骨の総使用量にも大差がありません。
要は、違いは鉄骨の厚みだけで、重量鉄骨の方が重たい分だけ、耐久性に優れるということです。
しかし重量鉄骨にすることによって、地盤は軽量鉄骨で建てるよりも硬い場所でないといけませんし、構造建設などの評価基準も変わってきます。
そういった面では、固定資産税評価の際にも軽量鉄骨ユニット工法と同じ評価基準が用いられるため、わざわざ材料コストの高い重量鉄骨を使う必要があるのか疑問となるでしょう。
コスト面で考えても、軽量鉄骨より重量鉄骨の方が費用がかさむので、その住宅に合った工法や鉄骨を選ぶことが重要になってくると言えます。
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