いつもお世話になります。㈱たたら不動産の鑪です。
韓国の不動産業界(賃貸借契約)は、『チョンセ』と『ウォルセ』で行われております。
現在、韓国では住宅価格の低迷、低金利、高齢化により、独特の賃貸システム(チョンセ・ウォルセ)の構造変化が起きております。
韓国のオリジナルシステム「チョンセ」とは・・・
チョンセとは、高額な補償金を預けるだけで、タダで住宅が借りられるシステムの事です。
賃貸契約時にまとまった保証金を払うことで、月々の家賃を支払う必要がないというシステムです。あらかじめ大家との間で居住する期間を決めておき、契約期間終了時に保証金は全額返金されます。例えば、6000万ウォンのチョンセを払い、2年間その家に住む契約を交わしたとします、2年後、家主は住人に家を出るよう言うこともできるし、交渉によっては続けて住むこともできます。2年経ってその家を出ることになれば、最初に払った6000万ウォンを家主から返してもらえます。
大家さんが収益物件の購入により得た「チョンセ」が、更に次の収益物件の資金になっていきます。
この韓国独自のシステムが住宅のバブルを引き起こしてきました。
ウォルセは日本で言う「月々の家賃」のことです。保証金をいくらか払い、後は1ヶ月に~WONずつ払うという、どこの国でも一般的な方法かと思います。
最近ではチョンセが減り始めており、毎月定額の家賃を払う「ウォルセ」が多くなっています。
しかし、現在「ウォルセ」がとても高額になってきている事が問題となっています。
昔はなぜ「チョンセ」が得だったのか?
昔は銀行の預金の利息が4~6%と、高かったこと。(十数年前は10%をこえていたそうです。)
その為、ローンの金利も高かったことが関係しています。
入居者の保証金を利用してまで賃貸用物件を買い増しするメリットがありました。
そして、5年後、10年後にその物件を売った際購入時より高値で売れるからだそうです。
しかし、現在はチョンセからウォルセの転換率が7.3%となっています。(2014年度)ソウル市内は1年間で2万件余りがウォルセに転換したと言われております。
韓国の経済を肌で感じれればと思います^^
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