家を買う際、良く耳にするのが分譲。
ですが分譲とは一体何なのでしょうか。
分譲とは、ハウスメーカーがまとまった土地を買い、そこに住宅を建て、電気、水道、ガスなどのインフラ設備を整えた後、その一区画を売り出すことです。
分譲マンションならマンションの一室、分譲住宅なら住宅街の一部を購入できます。
家を一気に建てるため、コストを抑えられます。
どのように抑えられるかといいますと、一棟分ずつ資材や人材を集めてつくる注文住宅とは違い資材を一括して大量に仕入れることができ、資材の輸送や搬入も同じ現場にまとめて運ぶのでロスが少なくなり、大量仕入れすることでメーカー側も値引きなどの交渉に応じてくれやすくなります。
現場での仮設トイレ、工事用の電気なども使い回しができるので、経費を節減でき固定費が下がります。
そのため、バラバラの現場に1棟ずつ建てる場合に比べるとロスがずっと少なくなるということです。
分譲住宅ではない一般の土地を購入する場合になると、給排水管やガス管の引き込み工事、土地改良工事(軟弱な地盤であれば改良工事を行ってから建築しなくてはなりません)、高低差がある場合の工事、外構工事と、場合によりこれにかかる費用が発生するかもしれません。
これら全てをクリアした分譲地は価格も分かりやすく、土地だけを購入し、一から家を建てるより費用が低いです。
また、分譲住宅なら既に出来上がっているので、実際に中を見て購入出来ます。
住んでから収納が足りない、日当たりが思った以上に悪かった、といったトラブルも軽減出来ます。
その上住むまでの時間が短いことも魅力の一つではないでしょうか。
一方で間取りを自分で決められない点や、内装や外装にオリジナリティーを出せない点、また同じような家が周りに多い点など、分譲住宅は良いことばかりではありません。
建物ばかりに目が行くのではなく、周辺環境も考慮しなくてはいけません。
例えば建物の裏に公園がある場合は一見住みやすそうに感じますが、潜在的なデメリットがあることも考えられます。
潜在的なデメリットというのは、今は無くても将来は解らないという意味合いです。
公園が小さくても、夜間の花火や笑い声や話声、またはボール遊びなどは親たちの価値観により左右される場合もあります。
昼間ならいいですが、静かな夜では相当うるさく感じるかもしれません。
家は何度も買い直せるものではありませんので、分譲住宅にするかどうか、家族でしっかりと話し合った上で決定してください。
後々になって後悔しないマイホームを手に入れましょう。
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